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「権力者の座にある者は孤独に耐えねばならない」。
日本を代表する心理療法家、河合隼雄氏の著書『こころの処方箋』の中の言葉です。
権力者には、どうやら孤独がつきまとうようです。
係長には係長としての、部長には部長としての権力があるのは自明ですが、そこにはそれ相応の孤独も存在するとのこと。河合氏によれば「孤独に耐える力と、責任感の強さとは比例するもの」だそうですので、一企業のトップに立つ社長ともなれば、耐えなければならない孤独の大きさも相当なものでしょう。
事実、仕事を通じてお会いした社長はみな、例外なく大きな孤独に耐えていらっしゃるご様子です。経営者として会社の今と将来に常に思いを巡らせ、自身の案や方針を誰かに相談して意見を聞くなり同意を得るなりしたいものの、社内ではそれが叶わず、迷いから解放されることがない──それが、共通する社長の姿です。
では、社長は延々と人知れず悩むよりほかないのでしょうか。
そんなことはありません。
親身になって話を聞き、ともに考え、決断へといざなってくれる、そういう心強い味方をつければよいのです。それだけで、社長の苦痛ははるかに軽減されることでしょう。
優れたパートナーが社長には必要です。
そして会社の経営に深く関わる税理士や会計士こそが、それになりうる最も身近な存在であることは言うまでもありません。
経営者の目線に立って、経営者のために行動できるか否か。税理士や会計士として第一に問われる資質は、案外その点かもしれません。 |
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